近接作用と遠隔作用

電磁気学で初めて登場するのが「場」の概念。

この成り立ちを簡単に見ていこう。

物理学には「近接作用」という考え方がある。

力学では、運動の変化は物体の接触によって生じると考える。

これは事象には必ず要因があるとする「因果律」に即した考え方だ。

しかし、万有引力や電磁気力など物体を介さずとも発生する「遠隔力」の存在が明らかになったことで、因果律を無視した力の存在が認められていた時期が歴史上あった。

この「遠隔作用」を再び「近接作用」の舞台に上げるために導入されたのが「場」である。

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